日本で大輪の桜を咲かせたリーチマイケル選手の軌跡とアジアラグビーにかける想い

2024年 01月 30日

2023年秋にフランスで開催されたラグビーワールドカップは日本で高視聴率をマークし、日本最高峰のラグビーリーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビーリーグワン)」の昨シーズン総入場者数は前身のトップリーグ時代も含めて過去最多を大きく更新。さらに昨年12月に開幕したばかりの今季のリーグワンでは1試合の最多入場者数を更新する試合が早くも出てくるなど、日本におけるラグビー熱がますます高まっている。

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Photo: Shugo Takemi

そうしたラグビー人気の立役者の一人がリーチマイケル選手。日本代表キャプテンとして長くチームをけん引し、日本のレベルアップに大きく貢献してきた。ニュージーランド出身のリーチ選手はどのようなバックグラウンドで生まれ育ち、文化が全く異なる日本で成功に至ったのか。これまでの軌跡と、思い描くこれからの未来について話を聞いた。

2023年12月9日に開幕したリーグワンの2023-24シーズン。昨季5位で惜しくもプレーオフ進出を逃した東芝ブレイブルーパス東京は無傷の3連勝で2024年を迎えることになった。いずれの白星も、静岡ブルーレヴズ、東京サントリーサンゴリアス、コベルコ神戸スティーラーズと強豪チームを破ってのものだ。

「すごく良いスタートになりましたね。3試合とも強い相手に勝ったので、自信がついてきています」

キャプテンとしてチームを引っ張るのはリーチマイケル選手だ。日本代表でも2015年、19年ワールドカップでキャプテンとしてチームをまとめ、大会での大躍進とラグビー人気に貢献してきたが、今季は所属する東芝ブレイブルーパス東京で10シーズンぶりにキャプテンに復帰。主将としての方針を尋ねると、「厳しく。無駄なことはしないように厳しくやっていきたいです」と、いたずらっぽい笑みで返してきた。

今や“日本ラグビー界の顔”にまでなったリーチ選手が留学生として来日したのは15歳の時、今からちょうど20年前のことだった。ニュージーランド出身の彼にとってラグビーは国技。そして、同国代表のオールブラックスは5歳で競技を始めた時からの憧れ。それがなぜ、ラグビー“弱小国”だった遠い日本に行くことを決めたのか。

「中学生の時に日本の大学がニュージーランドに遠征に来ていて、自分は試合のボールボーイをやっていたんです。また、日本の留学生が僕の家でホームステイしていたこともあって、それで仲良くなったりもしました」

当時は日本が真剣にラグビーに取り組んでいるイメージはもっておらず、「テレビゲームで日本人選手を覚えた」程度。だが、留学や遠征でやってきた日本人学生の上手さにリーチ少年は驚いた。

「ニュージーランドに来る日本の学生はみんなすごく上手だった。それでちょっと日本に興味がわいて、いつか行きたいなと思っていたんです。そうしたら、ちょうど留学生が来ていた札幌山の手高校から『日本に留学したい子はいないか』という話があって、すぐに僕が手を挙げました。違う国に行ってみたい、ただそれだけ。このチャンスはもう二度と来ないと思ったから、そのチャンスをつかみました」

SportsNavi / Yahoo