「最下位の可能性もある」リーチマイケルが語るリーグワン激闘の裏側。
2026年 02月 03日昨シーズン、プレーオフ決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイを破りラグビー リーグワン史上初の連覇を成し遂げた東芝ブレイブルーパス。黄金期を迎え、3連覇を目指すことになるが、「その道のりは決して簡単ではない」と、リーチは言う。
「今シーズンのラグビー リーグワンはどこのチームが優勝するのか全く分からないです。リーグが立ち上がった当初はトップ4とそれ以外のチームの間には大きな差がありましたが、どんどん下位との差が縮まってきて、今はどのチームも優勝できるチャンスがあると思います。ファンにとっては毎週、面白い試合を見ることができますが、選手にとっては本当にタフなリーグ。相手を下に見た瞬間に負けてしまいます。レギュラーシーズン18試合、そこからさらにプレーオフとどの試合も気を抜くことができない。メンタルとフィジカルの勝負が続きます」
その言葉を裏付けるように、代表戦による怪我のため、リーチ不在で迎えた開幕戦で、東芝ブレイブルーパスは埼玉パナソニックワイルドナイツを相手に1点も挙げることができず0-46の大敗を喫した。その後、静岡ブルーレヴズ、横浜キヤノンイーグルスを破り、2勝1敗・勝点9で5位につけている(1月5日現在)。
「どのチームも東芝ブレイブルーパスの3連覇を阻もうと挑んでくるので、勝ち続けるのはすごく難しい。これまで以上に必死にやらないと3連覇どころか最下位になる可能性もある。大変なシーズンになると思います」
戦力が拮抗し、毎週のように好ゲームが繰り広げられる。その大きな要因となっているのが、ニュージーランドやオーストラリア、南アフリカなど、ラグビー強豪国ティア1に位置付けられる代表チームで活躍した、世界的スター選手の存在だ。アーロン・スミス(トヨタヴェルブリッツ・NZ)、チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴリアス・南ア)など、熱心なラグビーファンではなくても、耳にしたことのある有名選手が、各チームでプレーしている。
「ここ数年で急激にレベルが上がったラグビー リーグワンは世界のラグビー界から注目されるようになりました。だから世界中からトップクラスの選手が集まってきます。世界トップレベルの選手、それも現役バリバリのプレーを見られるのは、日本のプロスポーツではラグビーだけかもしれませんね」
どのチームにも必ず一人は戦いづらい外国人選手がいるという。リーチが特に注目するのが、静岡ブルーレヴズのクワッガ・スミス(南ア)だ。
「身長180cmと小柄な選手ですけど、彼は闘争心が強くて一人でチームを勝たせるぐらいの実力を持っている選手。本当にタフでしつこい。彼がリーグで一番いやな対戦相手です」
そしてもう一人が、2季連続リーグMVPに輝いたチームメイトのリッチー・モウンガ(NZ)だ。'23年のラグビーW杯フランス大会でNZ代表オールブラックスを準優勝に導いた世界的司令塔は、'27年のW杯での代表復帰を目指すため、今シーズン終了後の退団が決まっている。
「彼も身長は176cmと日本人とほぼ変わらないサイズですが、それでも世界のトップで戦っている。日本人選手のお手本になる選手です。日本で見られるのは今シーズン限りとなってしまうので、DAZNの配信やスタジアムに足を運んで世界最高峰のプレーをぜひ目に焼き付けてほしいです」