日本の危機を救った リーチマイケルの復調を呼んだ「新たな習慣」

2022年 07月 04日

ラグビー日本代表で、新型コロナウイルスの陽性者が続出。世界ランク2位のフランス代表との2連戦を前に、危機を迎えていた。他方、復調ぶりをアピールするのがリーチ マイケルだ。一時は故障が重なり苦しんだが、所属先の同僚を手本に状態を上げてきた。 ラグビーW杯 高校時代の恩師が語る主将リーチ マイケルの素顔 スタジアムで歓声をあげても憚られない雰囲気になったからだろうか。あの人がボールを持つと、ファンが一斉に合唱する。 「リーーーーチ!」 2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会時、ファンの間で流行った掛け声だ。ウイルス禍に突入して以来、久々の復活を遂げた。 7月2日、愛知・豊田スタジアム。周辺の最高気温が35度という猛暑日にあって、日本代表が世界ランクで8つ上のフランス代表へ挑む。 チームではこの日までに、堀江翔太齋藤直人、山沢拓也、野口竜司といった主力候補が離脱。抗原検査で陽性が出たためだ。登録メンバーの変更は、試合前日の朝まであった。

Michael Japan 2022

それでも予定通りの出場を叶え、持ち味を発揮した戦士もいる。そのひとりがリーチだった。 前半7分頃には、自陣10メートルエリア右中間で味方と強烈なダブルタックルを放つ。その地点の球に別な仲間が絡み、次なる防御の鋭さが増す。日本代表は結局、ペナルティキックを得られた。 10―10で迎えた21分頃にも、ダブルタックルとジャッカルのコンボにリーチが関わる。自陣ゴール前でのピンチを脱する。 続く33分には、空中戦のラインアウトでもボールを奪い返した。円陣を組めば一団を鼓舞した。 最後は23―42と敗れたものの、ノーサイドの瞬間まで走り続けた。 この日はチーム方針もしくは日本ラグビーフットボール協会の意思決定で、リーチの取材対応はなかった。とはいえ本人は、かねて手ごたえを掴んでいた。 「身体の調子は、悪くないです」 振り返ればここ数年は、その「調子」を取り戻すのに苦労してきた。

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