日本がサモアに競り勝つ リーチ・マイケル「勝って自信ついた」8強へ10・8アルゼンチン戦が大一番に
2023年 10月 03日世界ランク13位の日本代表は同12位のサモア代表に勝利を収めた。7月の前哨戦では22―24と敗れた相手に、フランカーのピーター・ラブスカフニ(東京ベイ)やリーチ・マイケル(BL東京)らFW陣の活躍で2勝1敗とし、10月8日のアルゼンチン戦で、自力での決勝トーナメント進出の可能性を残した。
ライバルに真っ向勝負で勝ちきった。日本は前半13分、FBレメキ・ロマノラヴァ(東葛)の突進からチャンスを作り、ラブスカフニが相手2人のタックルを受けながら、ゴール左へトライ。前半32分にもレメキの突進から一気にゴール前に進み、最後は左で待っていたフランカー、リーチが初戦のチリ戦(42〇12)に続くトライで相手を突き放した。 順調な試合展開に見えたが、37分にフッカー堀江翔太(埼玉)が相手の頭にぶつかってしまい10分間の一時退場となったことでピンチを迎え、トライを許したが17―8で折り返した。
後半も1人少ない状態で、序盤は押し込まれる場面もあったがNO8姫野和樹(トヨタ)が代名詞でもあるジャッカルに成功。流れを引き戻すと、相手1人がラフプレーで退場となった後半9分にラインアウトモールから姫野がトライ。入れ替わった直後の選手が押し込んで苦しんでいた相手FW陣を崩すことに成功した。
その後は、後半25分と同38分にはサモアにトライを許し、点差を詰められたが逃げ切った。ラストワンプレーはハーフウェー付近でのサモアボールのラインアウトがミスになり日本ボールに。トライを奪えれば勝ち点のボーナス1が追加できる状況だったが、無理せず途中出場のSO李承信(神戸)がタッチに蹴り出してノーサイド。勝利を祝うように長渕剛の「乾杯」がスタジアムに響いた。
サモアとはW杯で3大会連続の対戦。過去は5勝12敗と大きく負け越しているが、W杯では15年(26―5)、19年(38―19)と続けて快勝していた。チームの主軸でもあるSH流大が試合直前にけがのため、メンバーを外れるアクシデントの中、不安もあったが、ニュージーランド代表だった選手もいる相手に、大舞台で「Our Team」の力を見せつけた。日本は次戦、アルゼンチンと対戦。相手は30日にチリとの一戦を控えているが、2勝で並んだ状態であれば、D組2位をかけた大一番となる。
リーチ・マイケル「(トライは)ボール置くだけだった。チームとして大きかった。80分通してよかった。勝って自信ついたので次の試合の試合負けられない。しっかり準備する」